友人の訃報を聞いた
ある日友人の訃報を聞いた。詳しいことは分からないが、この世からいなくなってしまったことは事実らしい。
正直驚いた。こんなとき自分は語彙力がないなと思う。ただ「驚いた」以上に表現する言葉が出てこない。いや、むしろ的確かもしれない。悲しいよりも、ただ驚いたのだ。なぜなら、まだ死ぬような年齢ではないし、この前会ったときは健康そうだったから。
ちょうど、三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地の演説全文を読んでいた。三島は演説への野次に対して繰り返し「静聴せい!静聴せい!」と鎮めようとするんだけど、野次は静まらなかった。三島はあのとき絶望したんだろうか。同じように死んだ友人も何かに絶望してしまったのだろうか。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。今となっては真実は闇の中だけど。
人間はいつ死ぬかわからない。だから、毎日を大事に生きたいと思うのです。同じように、会いたいと思ったときに、会いたい人に会おうと思った。後悔しないように。可能な限り、行きたいところに行って、やりたいことをやろうと再認識したのであります。
小さいころから身近な人の「死」に立ち会ってきたけど、「死」とは難しいテーマですね。誰か亡くなるたびに考えてみるけど、答えが出ない。「死」について明確な答えを持っている人なんていないのかもしれない、なぜなら生きている人で「死」を経験した人はいないから。想像で語るしかないできないもんな。メメント・モリ。これからも死を忘れず、全力で生きていきたいと思うのです。「宮本から君へ」ぐらい全力でね。
友よ、またいつか会いましょう。随分先のことにはなってしまうけれど。
こんな日にはA.R.Bのこんな曲を聴きたくなります。
では、また。